生ぬるい風が頬に触れる。幽霊が出そうな時、こんな風が吹く。まさか、夏の怪談でもあるまい。原因は台風だ。もう、南の島は既に暴風雨域に入っているだろう。こちらも時間の問題だ。今、まさに嵐の前の静けさ。「秋浅し、隣の人は何する人ぞ」である。

先日はアメリカをハリケーンが襲った。超大型だ。温暖化の影響もあると言われているが定かではない。未曾有うの大惨事となった。テレビで見た光景は、まるで、町がひとつ消えたかのような姿を呈していた。露頭に迷っている人たちが可愛そうだった。いつも思うが、人間は人間の脅威(戦争やらテロやら犯罪やら)に対しては、これでもか、これでもかと徹底した防衛策、防御策を講じるが、自然の驚異に対しては、少なからず無頓着だ。台風も地震も、「またかー」と、慣れっこになってしまい、「我がところは何とかなるさ」と、楽観視している様にさえ感じる。

今、日本でも超大型の台風が九州に接近している。テレビでは、アナウンサーが冷静な態度で台風情報を告げ、注意を喚起している。まあ、これは当然と言えば当然だ。アナウンサーが慌てふためいて、事を告げれば、市中はパニックとなり、大混乱を招くからだ。むしろ、そちらの方が怖い。ただ、的確な情報だけは迅速が肝心だ。

何はともあれ、自然の驚異に対して人間はもっと謙虚になり、備えあれば憂いなしで、事前に十分過ぎるほどの対策を講じておく必要があるだろう。災害を最小限に押さえるためには、今のところそれしかないだろう。

10年程前に経験した台風は、それはそれは怖かった。ステンレスの雨戸が弓なりになり、隙間から雨が打ち込む。畳はびしょぬれ。瓦が飛び天井から雨漏りがいたるところに。窓ガラスが割れ、縦横無尽に雨風が打ち込む。どろころ、動くと飛んできた物で身体を傷つけてしまう。ただじっと、家族は寄り添って脅威の過ぎるのを待つしかない。ほぼ、どこでも同じような状況だろう。

当時は、事前の対策に遅れをとった。やはり、自然の驚異を甘く見ていたのだろう。惨状の後を見て愕然とした。命が助かっただけでも幸いである。当時の反省を踏まえ、今、対策をしきりに考えている。今日と明日が勝負になる。もう、仕事どころではない。まずは、最小限の被害に食い止めることが 先決である。後悔のないように行動しよう。

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