今日もどんよりとした曇り空。待てど暮らせど雨は来ない。待つという身は本当に辛いものだ。人間なら、待たせた人に愚痴の一つでも言えるが、相手が自然とあらば、そういうことも言えない。ただ、雨乞いするしか手立てはないのだろうか?。

人を「待つ」・・・・ということでは、僕にも苦い経験がある。二十歳前後だったか、デートの約束をした女性が来なくて、延々とバス停の前で待っていた。とうとう来ずじまいで、僕は悲しさのあまり、四畳半一間にあしらえた、りんご箱ベッドのなかで、おいおいと泣いた。思えば純粋だったものよ。幾たびか、同じような経験を重ねた。次第に心臓に毛が生えていったのだろう。一端の大人となってからは、女性との約束は30分が限度だということで、待たないことにした。もちろん、事前に連絡があり、納得できる理由があれば別だが。

要は思いやりだ。相手を思いやる気持である。双方にこの思いやりがあれば、待つ、待たせるという出来事は、たいした問題ではないだろう。僕は何時間でも待ちまっせーー。

ただ、ビジネス社会での待たせるという行為はタブーである。ある時は人格を疑われる事もある、遊びにいたってさえそうである。マージャンなんかに誘われて、決まった時間に遅れると、そりゃあもう、皆がぷんぷんした顔で待っている。宮本武蔵ではないが、そんな時に限って勝ってしまう。結局、もう、おまえは誘わないということになる。やはり待たせたものが一番悪いようだ。

何はともあれ、約束があれば、待たせると言う行為だけは慎みたいものだ。
雨よ、早く降って欲しい・・・・・。

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