蒸し暑い緑の日だった。風があったので、幾分かは楽にしのげた。それでも、僕の体は汗まみれ。というのも、僕にとっては年間を通じて、今日が一番と言って良いくらいの忙しい日。会社で言えば決算の棚卸みたいなものか?。朝から夕方まで、ふるに体を動かした。なにも、緑の日に、そんなに頑張らなくてもと思うが、父からその日を承継したため、今更、変更も出来ない。財産を承継するならまだしも、忙しさを承継するのは、いささか疲れる。長年やっていると、この疲れも快感に変わるから不・思・議。

行事が終わって、洗面所で顔を洗い、まじまじと我が顔を眺めた。やや細くなったように感じたが、これは目の錯覚か?。僕は本来、人一倍、汗かきだ。これがいい時もある。「よく働く奴だなーーー」と、好意的に見られる。実際はそれほどでないにしても。逆に、じっとしていて、大汗をかいていると、「汗臭いおじさん。近寄らないで!!」と言うことになるのか?。きれい好きな女性からは、敬遠されてしまいそうだ。

それはそうと、いよいよ四月も終わりを迎えようとしている。つい、先日、正月だったのに、もう、四ヶ月も過ぎてしまうなんて。なんたルチア。気の早い僕は、すでに、友人達に会うたびに、今年も忘年会をやるから出席して欲しいと催促している。友人達は笑いながら、「ええっー、まだ早いよ」というが、幹事である僕の立場にもなって欲しいものよ。

僕が主催する忘年会は、ちょっと、変わっている。組織の仲間達ではない。要するに、ある時、偶然知り合って意気投合した仲間達。あえて、共通点があるとすれば、酒好き、女性好き、歌好きな仲間と言うことになる。

さる店で時々、会うようになり親しくなる。忘年会でもやって憂さを晴らすかで始まり、すでに5年が過ぎた。今年やれば6回目だ。普通の忘年会と違うところと言えば、がむしゃらに、マンツーマンを固執していることかもしれない。マンツーマンとは男が10名なら、女性も10名呼ぶということである。僕の主義は淋しい、浮いた人を作らないこと。気に入る、いらないに関わらず、なんとか一対一対応を実現しなくてはならない。額が狭く、顔の広い僕と言えども、これには苦労するわけだ。まさか、各人の女房を集めると言うわけにもいくまい。酒もまずかろうし歌もくもりがちになる。自慢ではないが、僕は女房の前で歌ったことは、今日まで数回しかない。数回もあれば 上等か?。

女性を集めるにはどうしても、会費負担をゼロにして、男が持つ。飲み食い、歌は平等という設定にしなくてはならない。女性には甘く男には厳しくである。幹事も大変だ。以前、マンツーマン体制が崩れそうになった時、苦肉の策として、コンパニオンさんを数名、チャーターしたことがあった。ところで、その費用負担は?。もちろん幹事たる僕が、ばちかぶるわけだ。割りに会わない役だが、僕としては、刹那の時間ではあっても、皆が楽しく過ごしてくれれば良い。

この設定は、毎年、好評で参加者の満足を得ていると僕は思っている。昨年なんか、ヒップ振り振りの女性シンガーが登場するし、日頃、生真面目、固さを売り物にしている皆々が、こぞって、チークダンスに興じるし・・・・。笑いの泉はあふれんばかりだ。その姿を幹事たる僕は指を銜えながら眺めている・・・・・。それじゃあーーーあまりにも僕が可愛そうと言うことで、僕も同じ穴のむじなとなる。

おっとっとーーー。行事が終わった安堵感で、話があらぬところへ行ってしまった。軌道修正だ。さあ、明日からは、人様の休日を横目に、仕事に邁進だ。
金は使わないし、一人で黙々と身辺整理をやろう。これに勝る喜びは無いだろう。とほほ・・・・。


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