男の更年期障害。

2005年4月12日
昨日は久々に、のりちゃんと焼鳥屋へ行った。ここには弟(仕事仲間)と一緒にキープしている焼酎がある。客もまだ少なく、あたりは閑散としていた。「こういう時が鳥を食うチャンスだ。さあ、飲むかーーー」と、キープしていた一升瓶を出してもらった。なんと、残量は、わずか。せいぜい二人でお湯割り一杯程度だ。「弟のやつ、ずいぶん飲んだな。再キープしなくちゃなるめー」ということで、新しい瓶に三人の名前を書き込んだ。

僕たちは空きっ腹。「早く鳥が飛んでこないかなーー」と、待ちながら、キャベツをかじって、焼酎のつまみに。いやあ、このキャベツも結構うまい。秘伝のタレが、やはり物を言っているようだ。ようやく、鳥が飛んできた。串で口の中を刺さないように器用に食いついた。

心なしか、のりちゃんに元気がなかった。理由はわからない。きっと、いろんな問題をかかえているのだろう。そのせいか、会話は固いお話ばかり。日中の問題、政治問題の話から戦争の話まで多岐にわたった。。互いに思っていることをしゃべった訳だが、どうも、二人の波長が合わない。彼の口癖はこうだ。「さっきから僕は頭にきてんだよ。そんな考えじゃ、もう、一緒に飲めないなー」と。「僕も同様だぜーー」とか何とか言いながら、先ほどキープした焼酎を五合もあけていた。いつもと違い、彼がお湯と焼酎をグラスに注いでくれた。この心は如何に?。

その間、学生らしき若者が三人やってきて、焼酎やらビールを飲み出した。もてない男たちが酒でも飲んで、鬱憤を晴らそうというわけか?。聞くともなく話を聞いていたが、そうではなかった。それぞれに個性ある、いい考えを持っていた。「こういう若者の姿を見るのはいいなあーー」と、のりちゃんに言うと、「僕たちが歳をとったということだよ」と、変に老けたことを言う。
苦節、云十年も生きていれば、誰だって歳をとる。ほころびも出てくる。まあ、これは致し方のない現実だ。「確かにそうだなあーー」と、言おうと思ったが、僕の脳はそれを否定していた。「まだまだ僕たちは若い」と、脳は答えていた。

結局、六合近くを飲んで、焼鳥屋を後にした。のりちゃんは、「帰ろうか?。帰るまいか?」と、思案している模様だったが、二人とも足は自然と、和服姿のママさんがいる小料理屋へと向かっていた。横断歩道の信号が青になり僕が先にわたった。のりちゃんは動かず。再度、青になったとき、僕が迎えに渡ったら、しぶしぶついてきた。「帰りたいけど帰れない。飲みたくないけど、飲みたい。いったいどっちなんだ?」と言いたかったが、僕も言わずじまい。

店内は満杯で、四畳半壁張りの一部屋が開いていた。そこに陣取り、再びキープの焼酎を飲んだ。お客さんから名酒が振る舞われた。それも飲み、僕たちはさすがに酩酊。のりちゃんは豹変。客がたくさんいるのに、ママに、「自分の横に座ってちょうだい」と言いだす。僕の酔いが浅かったのか、僕は「ピシッ」とそれを制した。その後、またもや、焼鳥屋での話の延長とあいなった。11時をすぎた頃、帰る段取りに。なんと、いつも、代行車で一緒に帰るはずなのが、この日、彼はさっさとタクシーに乗り、一人で帰ってしまった。

彼の虫の居所が悪かった理由が何だったのか、その日はわからなかった。今こうやって、備忘録をしたためながら、何となくわかることがある。
おそらく、男の更年期障害と欲求不満があい重なり、情緒不安の相乗効果を生んだのだろう。さらに付け加えるならば、ストレスがたまり、癒しがほしかったのかもしれない。僕に代役ができなかったことが残念だ。近々、元気な姿で又、会うことになるとは思うが。


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